歩み
- 1982
-
株式会社リクルート「ビル事業部」時代
1982年、株式会社リクルートに「ビル事業部」が創設されました。オフィスは情報産業を本業とするリクルート社において、非常に重要な事業遂行拠点(生産工場)であり、使い勝手の良いオフィスを構えるということは事業戦略上、大きな課題でありました。それを解決するとともに、中長期的な事業の成長も見据えて大きくオフィスを構え、余った部分を他社に貸し出すという資産戦略も合わせて実行するため、経営戦略部門として創設されたのです。
- 2000
-
MBOにてザイマックス誕生 不動産経営を見える化した「創業期」
そして2000年、ここで培った資産戦略の立案・実行の経験や、個別不動産の企画開発から建築・管理・運営のノウハウを基に、私たちは株式会社リクルートからMBO(Management Buy Out)により独立。社名をザイマックスとして、社員89名でスタートしました。時はバブルによる不良債権処理が行われていた時代であり、また不動産の証券化(金融商品化)が本格化し始めた時代でもありました。マーケットには数多くの、多様な不動産が売りに出され、それらを購入していった投資家などの所有者に代わり、不動産を経営し、資産価値を最大化していく「プロパティマネジメント(PM)」を中心業務としてスタートを切ったのです。
- 2002
-
不動産と金融の融合など、多面的なサービスを目指す
私たちザイマックスは、不動産マネジメントに関するノウハウをさらに広げ、より深めるために、積極的な展開をしてきました。2004年には、(株)長谷工アネシスとの合弁会社であり、総合ビルメンテナンス業を行う(株)ザクテクノサービスを設立し、また、2006年には、(株)ダイエーの子会社で、総合ビルメンテナンス業を行う(株)朝日ビルマネジメントサービスを100%子会社化しグループに迎え入れました。全国に広がるダイエーの多数の店舗管理を担っており、全国展開する店舗・施設の一元管理、戦略的管理の実績を長年にわたり積んでまいりました。
不動産マネジメント以外の領域にも積極的に展開。2002年に三井住友銀行グループとの合弁会社として設立した(株)マックスリアルティーをベースに、「不動産」と「金融」の融合を掲げて、より複合的なコンサルティングを手掛けてまいりました。
- 2007
-
不動産総合マネジメント会社へさらなる成長を目指す
また2007年には、株式会社ザイマックス不動産投資顧問を設立し、PMと隣接するアセットマネジメント分野へ事業領域を拡大する一方、2012年にはゴールドマンサックス傘下の、旅館やホテルなどのホスピタリティアセットの資産管理・運営支援を行うアビリタスホスピタリティを仲間に加え、オフィスや商業施設に留まらず、ホテルやマンションなど多様な不動産のマネジメントノウハウを吸収するとともに多様な投資家に対するサービスも提供してまいりました。
- 2011
-
企業における不動産価値を提案していく
また、2011年には株式会社ザイマックスサガーシア(賃貸仲介事業を株式会社ザイマックスインフォニスタに承継させ、株式会社ザイマックスに吸収合併)を立ち上げ、オフィスの賃貸仲介の領域へ進出してきました。一方で、企業を取り巻く経営環境の変化のスピードは速く、それらに柔軟に対応していく企業のCRE戦略の重要性も高まっている中、CRE戦略立案・実行サービスの領域にも事業を拡げてきております。このように、現場から経営代行・資産運用までの不動産経営の様々な要件を一元管理し、2000棟以上の不動産の管理運営の実績を積み重ねながら、総合的な不動産サービスをワンストップで提供できる企業グループとしての力を着実に蓄えてまいりました。
- 2015~
-
社会の変化を捉え、不動産の見地から事業を拡大
働く場と時間の概念が多様化・自由化していくことを見越し、2015年サテライトオフィスを開業しました。当初は営業活動の合間に立ち寄る利用がほとんどでしたが、職住近接ニーズの高まりを受けて、2018年に“働き方をジザイに”というコンセプトを掲げたサテライトオフィスサービス「ZXY(ジザイ)」にリブランドいたしました。ワーカーの働く場の選択肢の拡大に寄与するべく、自宅に近く通勤のしやすい郊外部への出店を加速し、また、商業施設や金融機関内の一区画・駅施設内など、既存事業のネットワークを生かした出店戦略によって拠点網の拡大に取り組んできました。
また、インバウンド需要の増加による訪日観光客の宿泊ニーズと、フルサービスホテルやビジネスホテルを中心とする日本のホテルストックのミスマッチに着目し、2016年「からくさホテル」事業を立ち上げました。初期3ホテルは遊休不動産の活用・再生という切り口から、そして短期間で事業を開始するために、オフィスビル・ロードサイドの家電量販店をホテルにコンバージョンするというやり方でホテル事業へ参入いたしました。エキストラベッドを用いることで3人まで宿泊可能なツインルームを基本とし、全体の約5割にコネクティングルームを設けるなど、観光客向け宿泊特化型ホテルを提供しております。
さらに宿泊サービスの基盤にあたる客室清掃やリネンサプライにおいて、業界の慢性的な人手不足から、ますます拡大する需要に供給が追いつかなくなる先を見越し、2019年にリネンサプライを手がける株式会社ザイマックスカレスを設立。三重県津市に最新設備を導入した工場を設け、ホテルリネンを主としたサービスの提供を開始いたしました。 - 2020~
-
変化をチャンスに変える事業ポートフォリオの構築
2020年より始まったコロナ禍の拡大は、観光需要を蒸発させ、「からくさホテル」事業およびリネンサプライ事業は大きな打撃を受けました。一方でそのコロナ禍は働く場所や働く時間の概念を大きく変化させることとなり、サテライトオフィスサービス「ZXY(ジザイ)」の需要は大きく拡大しました。その結果、拠点数・会員数ともに、業界トップクラスを誇る規模に成長させることができました。
またPMやビルメンテナンスはコロナ禍においても順調に拡大、グループ事業の安定感が一層高まったことを背景に、コロナ禍以降を見据えてリネンサプライ事業のさらなる拡大を進めました。2021年には北海道千歳市にグループで第2棟目となるリネンサプライ工場を建設、株式会社ザイマックスカレス北海道を設立してサービスを開始しました。新型コロナウイルス5類感染症移行後は、旅行需要の回復・インバウンドの急激な増加に伴い、ホテル事業は急回復を遂げるとともに、リネンサプライ事業も順調に推移しています。
また新たな事業展開として2020年に株式会社ジザイめっけを設立し、地域情報を独自の切り口でまとめたデジタルガイドブック機能を提供するスマホアプリ「MEQQE(めっけ)」を展開しております。そして2024年4月、株式会社ザイマックスは「株式会社ザイマックスグループ」に商号変更し、創業事業でありグループの中核事業でもある不動産マネジメント事業と不動産ソリューションサービス事業を、吸収分割により完全子会社である「株式会社ザイマックス(同日に「株式会社ザイマックス分割準備会社」から商号変更)」に承継しました。これにより株式会社ザイマックスは、不動産マネジメントサービスから不動産ソリューションサービスまでワンストップで提供する「総合不動産サービスプロバイダー」として事業法人に向けた資産戦略のサポートをより一層進めることとなりました。また株式会社ザイマックスグループは、新規事業の企画・運営機能やグループのコーポレートスタッフ機能を担います。
沿革
1982年 |
|
---|---|
1990年 |
|
1998年 |
|
2000年 |
|
2001年 |
|
2002年 |
|
2004年 |
|
2006年 |
|
2007年 |
|
2010年 |
|
2011年 |
|
2012年 |
|
2013年 |
|
2015年 |
|
2016年 |
|
2017年 |
|
2018年 |
|
2019年 |
|
2020年 |
|
2021年 |
|
2022年 |
|
2023年 |
|
2024年 |
|